138位から出た谷原秀人(39=国際スポーツ振興協会)が1イーグル、7バーディーでコース記録となる61と爆発し、通算7アンダーの133で15位にジャンプアップした。

 2番パー5で6番アイアンで2オンに成功すると、5メートルを沈めてイーグル。「そこから気持ちよくいけました」と序盤でビッグスコアへの流れをつくった。4番からの3連続を含め、バーディーを量産。前半を「29」で折り返し、15番までに9つ伸ばして欧州ツアー初の50台も視界に捉えた。「見えてきていたんですけどね。ダメでしたね。あのロング(16番のバーディーパット)が入ってれば、面白かったですけど」と悔しがりつつ「上出来だと思います」と言った。

 予選落ちの危機からツアー記録にもあと1打と迫る猛チャージ。「スタートの時点から伸ばさないといけない感じだったので、いけるところまでいかなきゃって、そこしか考えてなかった」と振り返る。2オーバーだった第1日もショットの感触はむしろ良かった。「やっと入ってくれた」というパットがかみ合い、一気にリーダーボードを駆け上がった。

 持ち味でもあるグリーン上はマレット型とピン型の2本をスピードに応じて使い分けるスタイルだったが、今は「3本くらいのローテーションで、今週のグリーンにはこれがベストだなっていうのを選ぶ」。毎週のように違う国で戦う欧州ツアーとあって、工夫を凝らす。今大会使っているマレット型は長年愛用してきたセンターシャフトとはネックの形が異なり「これがセンターとピンの間くらいなので、ちょうどいい」と話す。

 「こんなに入ったのは、ホントに久々ですね。今まで(入らなかった分)の“ストック”がたまってますからね。まだ、たまってますよ。2年分くらい」とニヤリ。決勝ラウンドも、上だけを見て戦う。