男子ゴルフの宮里優作(38=フリー)が、3年連続4度目の出場となる全英オープン(19日開幕、カーヌスティ・リンクス)に向けて必死の調整を続けている。

 前週のスコットランド・オープンは、5月から慢性化している腰痛で途中棄権。前日に移動し、16日は谷原秀人、松山英樹とともに練習ラウンドを行った。ボールを打つのはアプローチやパットなどグリーン周りに限定し、歩いてコースをチェック。「朝、あまり良くなかった。痛み止めが効いてきて、打てそうな雰囲気はあるんですけど、もうひとつ踏み切れない感じです」と現状を語る。

 「打ちたくはなりますけど…」と苦笑しつつ、見て調べることに特化したことで思わぬ収穫もあった。「普通に練習ラウンドを回っている時よりも攻め方を客観的に見られたのは良かった。回らないことで、見えないところが見える。それは良かった」とうなずく。見て分かる、明確な部分もある。「転がりが難しい。250にキャリーしたショットより、210にキャリーしたショットの方が前にいくことも結構、ある。どういう風に足を使うか、すごく難しい。基本的にはバンカーに向けてスロープがつくってあるような感じ。ホールごとに特色があって、転がり方もちょっと違う」と分析した。

 日本から父優さんやトレーナーら心強い存在も続々と合流。ぶっつけ本番も覚悟しつつ「(開幕前日の)水曜日にはなるべく回りたい。こういうコースは知っていた方がいいと思うし、ぶっつけ本番で硬い芝に対応できるか、ちょっとイメージしにくいですから…」と患部の状態が上向くことを願った。