前週のアジア・パシフィック・アマチュア選手権で優勝し、来年のマスターズと全英オープンの出場権を獲得した金谷拓実(20=宮城・東北福祉大2年)は4バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの72で回り、1オーバーの68位だった。

2ホール目の難関、11番で早くも試練が訪れた。3番ウッドで刻みにいったティーショットをラフに入れると「(ミスした分)欲を出して、1つ長い番手で打ってしまった」という5番ウッドの第2打は、大きく右へ出た。隣接する10番側のブッシュにまで転がり、4オン2パットのダブルボギー。13番でも第2打を池に入れ、スタートから4ホールで2つのダブルボギーが先行した。

「自分に対する期待も高かったし、緊張していたのもあって、自分らしくないプレーをしてしまいました」。前半を3オーバーで折り返し、後半2、4番とバーディーを重ねた。最終9番もチャンスにつけていただけに「決めたらイーブンだったので、入れたかった」と悔しがったが「出遅れましたけど、今日のスタートからいえばよく頑張ったと思います」とも言った。

昨年は2位と90年ぶりのアマチュア優勝に迫った。リベンジを掲げる今大会はひとまずカットラインを見上げる滑り出しとなったが、少なくとも18ホールは巻き返しのチャンスが残っている。