男子ゴルフの日本プロ選手権(5月)で、大会最年長50歳でツアー20勝目を飾った谷口徹(50=フリー)の祝勝会が16日、大阪市内のホテルで盛大に開かれた。PL学園高で3年間同じクラスだった元プロ野球巨人の桑田真澄氏(50)に加え、日本ゴルフツアー機構の青木功会長、男子プロの小平智、小鯛竜也、藤本佳則ら約350人が出席した。

感極まって涙目になった谷口は「年をとると感動しやすいですね」と笑いつつも「1センチ、1ミリでも成長を続けたい。若い選手と戦って、勝ちたい。私がプロの世界に入った時、ジャンボさん(尾崎将司)はすごい存在だった。たまに若手が勝つと、その1勝が、これからプロでやっていく自信になった。私も、彼ら(若い選手)にプレッシャーを与える選手であり続けたい」と真剣な表情で語った。

さらに、25勝で獲得する永久シード権について問われると「遠い目標だが、まずは21勝目を勝たないと始まらない。早く次の1勝をとりたい」と意欲的に話した。

桑田氏は「同じ時代に生きた仲間として、お互いに刺激し合いながら高めていく。彼(谷口)が優勝しても、私は電話をしない。彼が苦しい時、うまくいかない時には、何か手助けをしたい。今は自信を持っているので、まだまだ大丈夫だと思います」と同学年の仲間を頼もしそうに見つめていた。