35位から出た松山英樹(26=LEXUS)が、スコアを5つ伸ばし、通算9アンダーの201で18位に浮上した。前半パットに苦しんだが、上がり3ホールで連続バーディーを奪うなど底力を発揮し、6バーディー、1ボギーの65でまとめた。7位から出た今平周吾(26)は、通算6アンダーで27位に後退。星野陸也は63位、稲森佑貴は68位。首位は通算18アンダーのマット・クーチャー(米国)。

松山が淡々とスコアを伸ばした。過去5度の出場で予選通過は1度のみと、決して相性のいいコースではないが、6バーディーを奪って65。首位からは9打差と差は開いたとはいえ、トップ10には2打差。徐々に順位を上げても冷静にラウンドを重ね「65は良かったなと思う。ショットに関してはいいものが出せたかな」と自らのプレーを分析した。

底力をみせた。前半1バーディーで折り返し、迎えた10番。約60センチのパーパットを外し、動揺はあったものの、そこで簡単には崩れなかった。11、12番でバーディーを取り、巻き返すと圧巻だったのは上がり3ホール。第1日にダブルボギーをたたいた16番で約2・5メートルを沈め流れを作り、17番で約4メートル、18番で4・5メートルのラインをしっかり読み切り、3連続バーディーでギャラリーを沸かせた。「パットは良いところも悪いところもあった。最後入ってくれたのでこれを続けられるように」と話した。

昨季は未勝利に終わり、苦しんだ。2季ぶりとなる勝利(ツアー6勝目)、そしてさらなる高みへ、再加速するきっかけがほしい。「トップ10もみえる位置にいるので頑張りたい」と最終日に意識を向けた。「鬼門コース」を攻略した先に復調の2文字がみえてくる。【松末守司】