9位スタートの畑岡奈紗(20=森ビル)が8バーディー、ノーボギーの64で回り、通算13アンダーの203で2位に浮上した。好調のショットに、パットも復活。完璧なゴルフで米ツアー3勝目へ前進した。67で回った朴仁妃(韓国)が通算14アンダーで単独首位。野村敏京は68で、通算6アンダーの18位に浮上。ともに74の上原彩子はイーブンで57位、横峯さくらは1オーバーで64位に後退した。

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バーディーラッシュの仕上げは最終18番だった。残り128ヤードの第2打をピン左30センチにピタリとつける。この日8個目のバーディーで、ギャラリーの大歓声に笑顔で応えた。

正確なショットに、この日はパットも復調した。後半の12番で4メートル、15番で2・5メートルを沈めパーセーブ。ピンチをパットでしのいだ。第2日まで32、32と続いたパット数もこの日は25。「パットのフィーリングが良く、どこからでもねらっていけた」と自信も取り戻した。

苦しんだ予選ラウンドの2日間を粘りでしのいだ。せきが止まらず、夜には何度も起きるなど体調も悪かった。そんな畑岡のパワーの源が、毎朝食べる納豆だった。「朝はいつも通り納豆。子どものころから好きなんで。水戸納豆。茨城大使なんで」と笑った。

完璧なゴルフで一気に首位と1打差の2位に浮上。満足度を尋ねられると「100点ですね」と珍しく満点を口にした。その後で「でも私の満点は130点なんで」。昨年の2勝はいずれも3日間大会。今年の目標の1つに挙げた4日間大会での優勝へ近づき「最終日は緊張するけど、プレーに入れば集中できる。勝った経験が大きい」と自信を見せた。