2位から出た畑岡奈紗(20=森ビル)が、6バーディー、1ボギーの67で回り、通算18アンダー、270で今季初勝利、米ツアー通算3勝目を挙げた。

スタートの1番でバーディーを奪うと、前半で3つスコアを伸ばし首位に浮上。後半の10番パー5では、イーグルチャンスにつけるも、2・5メートルを外しバーディー。15番パー4では、第2打をピン70センチにつけ、これを決めて18アンダーと伸ばし、ガッツポーズも飛び出した。続く16番パー4では、池ポチャでボギーをたたいたが、続く17番でバーディーを取り返す勝負強さも見せ、逃げ切った。最終的にはともに回った通算19勝の朴仁妃(韓国)ら実力者に3打差をつける完勝だった。畑岡は「(最終18番の)グリーンに2オンできたところで優勝を確信した。朴仁妃選手はずっとトップで戦ってきた選手なので、一緒に回るのは緊張したんですけど、自分のプレーに徹することができた。試合が始まる前は、なかなかこういう結果は想像できなかったんですけど、日に日にショットが安定したり、パッティングも決勝ラウンドですごくよかったので、そこかなと思います」と話した。畑岡は米ツアー参戦2年目の昨年6月、アーカンソー選手権で初優勝。11月には日本で開催のTOTOジャパンクラシックで2勝目を挙げていた。ともに3日間大会で、この大会の優勝で今季の目標に掲げた4日間大会での初優勝も実現した。翌週の今季メジャー初戦、ANAインスピレーションへ向け、弾みのつく優勝となった。