千葉・麗沢高3年の西郷真央(17=那須小川GC)が、逆転で初の「アマ女王」に輝いた。

首位と2打差2位から出て5バーディー、1ボギーの68で回り通算16アンダーの272。10番パー4で7メートルのバーディーパットを沈めて単独首位に立ち、11番パー5も連続バーディーで抜け出した。今年のプロテスト合格を目指す01年生まれの新世代に、スター候補生が出現した。

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21世紀生まれの17歳にも“ジャンボのDNA”があった。2位から出た西郷は10番パー4で7メートルのバーディーパットを沈めて単独首位に立つと、続く11番パー5でも2オンから2連続バーディーで初のアマ女王を手にした。尾崎将司アカデミーの1期生。ツアー94勝の偉大な師匠でさえ「せごどん(西郷)は、やるとは思っていたけど、全日本での優勝は大したものだ」と絶賛する快挙だった。

前夜、逆転Vを思い描きながら眠りについた。「最後に入れてうれし泣きするシナリオを考えていました。追われるより、追いかける方が楽ですから」。願いは現実となり、優勝で今年のプロテストは1、2次が免除。11月の最終(岡山・JFE瀬戸内海GC)からの受験になった。目標を問われると「永久シードを取ることです。日本で経験を積んで将来は(米ツアーに)行きたい」。夢は無限大に広がる。【益子浩一】

◆西郷真央(さいごう・まお)2001年(平13)10月8日、千葉県生まれ。5歳から競技を始め、14年関東中学選手権、16年千葉県ジュニア選手権などで優勝。麗沢高進学後は18年関東高校選手権・団体で優勝。ドライバー平均飛距離は240ヤード。ベストスコアは65。目標の選手は不動裕理。158センチ。