プロ9年目の仲宗根澄香(27=環境ステーション)が18ホール最少ストロークのステップアップツアー新記録「62」をたたき出し、通算12アンダーの単独首位に浮上した。

前半アウト30と10バーディーもハーフ最少ストローク、18ホール最多バーディーの同ツアータイ記録だ。16年6月下旬に「1週間でステップアップツアー2勝」を記録した“爆発娘”が同ツアー3勝目に王手をかけた。

最終18番パー5で、仲宗根は2メートルのイーグルパットを外した。残り204ヤード、5番ウッドでのスーパーショットを生かし切れず、イーグル賞30万円は逃した。それでも、楽々の2パットバーディーでステップアップツアー新の18ホール最少ストローク62。自己ベストも4打更新した。

ビッグスコアの要因は、堅実な目標「パーオン」にあった。「少し前はすごく調子が良く“ピンに絡まなければダメ”と考えるようになっていた。だから、もう1度基本に戻って」。パットではイメージしたラインが頭から消えないよう、アドレス前に素振りをしない。約3年前から始めた独特なルーティンと、がっつかない意識がかみ合った。

単独首位。3年ぶりのステップアップツアー3勝目となれば、来季ツアー出場を争うQTを最終から出場できる。「優勝には何が必要なのか。その“何”をすることに集中したい」。最終日も気負わず、自分のペースを守る。