黄金世代の原英莉花(20=日本通運)が、単独首位に立ち2勝目へ好発進した。

6月下旬のニチレイ・レディース以来4戦ぶりに恩師、尾崎将司(72)から譲り受け初優勝を果たした「ジャンボパター」を使用し、6バーディー、1ボギーの67で5アンダー。安定感を欠くショットをパットで補いトップに立った。本紙ゴルフレッスン「せれにゃん塾」の青木瀬令奈塾長(26=三和シヤッター工業)は3アンダーで4位。

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神頼みならぬ、ジャンボ頼みでトップを引き寄せた。原の手には初優勝した時の「ジャンボパター」が握られていた。前日の練習ラウンドでグリーンが広く重いと感じ、「しっかりヒットして再現性のある距離感を出したい」と、約1カ月ぶりに細いグリップの同パターに戻すことを決めた。

1番で6メートルを沈めると3、4番で連続バーディー。13番でもグリーン右奥から10メートルを入れるなど師匠が愛弟子のために用意したパターで次々とパットを決め、計26パットで6バーディーを積み上げた。安定しないショットをカバーするための策で「パターに負担がかかると思ったので神頼みでチェンジしました」。ドライバーとウッドのシャフトも変えた。「結果につながるかより、次につながる」と、攻めの姿勢がはまり笑顔を見せた。

自覚も生まれている。5月下旬から所属先の日本通運のCMに出演している。「不思議です」と話しながらも、「結果をしっかり出していきたいというのはものすごく思う」と話す。

先週は同じ黄金世代の小祝さくら(ニトリ)が初勝利を挙げた。2勝目に向け「みんなほとんど1勝しましたよね。なので2勝目を早く挙げたい」と気持ちを高ぶらせた。【松末守司】