「プラチナ世代」の新星、古江彩佳(19=滝川二高卒)が国内ツアー史上7人目のアマチュア優勝を達成した。

2位から出て6バーディー、1ボギーの67で回り、通算17アンダーでプロ初勝利を目指した三ケ島かなを逆転した。優勝後プロ宣言した古江は、入会手続きを経て、早ければ来月1日開幕の樋口久子・三菱電機レディース(埼玉・武蔵丘)でプロデビューとなる。2位には15アンダーで三ケ島と稲見萌寧が入った。

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古江がプラチナ世代の一番星になった。畑岡奈紗(20=森ビル)や渋野日向子(20=RSK山陽放送)ら98年度生まれの「黄金世代」に続く、2学年下の00年度生まれの中で真っ先にプロツアーでの優勝を達成した。過去に日本人では宮里藍、勝みなみ、畑岡奈紗が達成。ビッグネームへの仲間入りを果たし「同じことができて、すごくうれしい」と笑顔がはじけた。

プロを相手に抜群の安定感を見せた。優勝を争った最終日も危なげないプレーで、第1日からこの日の終盤17番ホールまでノーボギーを続けた。最後の18番パー4も、第2打をグリーンオーバーしてラフに打ち込んだが「逃げて終わるのは嫌」と果敢にピンをねらいボギー。最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。

アマでは17年から日本代表入り。アマで全英女子オープンに出場した安田祐香らと同世代のトップとして活躍。プロツアーにも10試合に出場した。6月のリゾートトラスト・レディースでは最終日首位から出て3位。10試合で7回のアマ最高成績の「ローアマチュア」を獲得するなど実績を積み上げた。「リゾートでは追い詰められていた感じ。プロでたくさん経験させてもらってよかった」と振り返った。

11月に最終プロテストを控え、テスト前最後のプロツアーだった。既に1次、2次と予選を通過してきたが「プロテストは失敗できないので、今日の方が楽だったかも。プロテストのプレッシャーはすごかった」という。それも今回の優勝でプロの資格を得て回避。優勝インタビューではプロ宣言の意向を聞かれ「します!」と断言した。

日本女子プロゴルフ協会への入会申請を経て、早ければ2週後の樋口久子・三菱電機レディースがプロデビュー戦となる。「賞金女王になるのが昔からの夢。ジュニアからあこがれられる選手になりたい」と目を輝かせた。【桝田朗】