国内女子ゴルフでツアー3勝を挙げている大江香織(29=アルプスアルパイン)が14日、伊藤園レディースの会場で現役引退を発表した。

大江は12日に所属事務所が来季ツアーの出場権をかけた最終予選会に出場しないこと、併せて伊藤園レディースを最後に第一線から退くという大江の意向を発表していた。

会見に臨んだ大江は「2年ぐらい前から自分の伸びしろを感じられず、モチベーションとかもなくなってきた。2年前にシード圏内に入っていたけど、やめようかなと思って、残り1、2試合のときに考え直した」と2年ほど前から引退を考えていたことを明かした。

今季は、30試合に出場し、予選通過が11回。獲得賞金も883万7416円で賞金ランク87位と、来季のシード権獲得は絶望的となっていた。9月、10月にコーチや所属事務所、スポンサーと相談して決定した。

「伊藤園は所属事務所が運営に入っている大会で、その大会を最後にしようと決めた」という。引退を決めてから金田久美子ら、親しい仲間に報告。この日も、ゴルフ場で仲間に「お疲れさま」と声を掛けられたという。

「金田さんは泣いてくれてうれしかった」と話した。今後については「ゴルフには携わっていきたい。いったん辞めてみないと分からない。とりあえずツアー全力でやってみてから考えます」と話していた。