雷雨のため途中で中止となり、54ホールに短縮され、第3日にトップに立った今平周吾(27=フリー)が、通算10アンダーで、2年連続賞金王に近づく今季2勝目、ツアー通算4勝目を挙げた。

残り2戦だが、次週のカシオ・ワールドオープン(28日開幕、高知)で優勝すれば無条件でV2が決まる。松山英樹は8位、石川遼は34位だった。

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今平の笑顔は控えめだった。自身初の年間複数回優勝となった2勝目は、台風の影響で36ホールに短縮した今季の初勝利だった10月のブリヂストンオープンと同じように、悪天候で54ホールに短縮してのものだった。スタート前のクラブハウスで中止の知らせを聞き、「何か優勝しても優勝じゃないような気持ち。やっぱり4日間で優勝するのが優勝かな」と複雑な胸の内を話した。

今季23戦中15戦でトップ10に入る抜群の安定感を誇るが、変化を求め、3戦前にドライバーのシャフトをより硬いものに変えた。ポーカーフェースの裏に、飽くなき探求心を隠し、さらなる進化を求めている。

残り2戦で、賞金ランク2位のノリスとは約3700万円。2年連続の賞金王に王手をかける。「来週、優勝争いをして決めたい」と気を引き締めた。

<今平周吾の使用クラブ>

▼1W=ヤマハ RMX116(シャフト=グラファイトデザイン ツアーAD TP-6 硬さX、ロフト10・5度、長さ44・75インチ)▼3、5W=テーラーメイド M5(15度、19度)▼3UT=タイトリスト 910H(21度)▼アイアン(4~PW)=ヤマハ RMX116ツアーブレード▼ウエッジ=タイトリスト ボーケイウエッジSM7(52度)、同 プロトタイプ(60度)▼パター=オデッセイ ストロークラボ ブラックシリーズ TEN▼ボール=タイトリスト プロVIX

◆次週での今平の賞金王確定の条件 現在、賞金は1億5716万9912円で2位のS・ノリスとは、3719万9256円差。次週のカシオ・ワールドオープンの優勝賞金は、4000万円で、優勝すればそのまま確定する。今平が単独2位の場合は、ノリスが優勝以外で決定。3位のC・キム以下は、残り2試合で連続優勝するしか可能性はない。