暴言問題で日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の処分を受けた笠りつ子(32=京セラ)が11日、都内で開催された新人セミナーを受講した。

笠は10月下旬に兵庫県で開催されたNOBUTAグループ・マスターズGCレディースで風呂場にタオルがなかったことに腹を立てて関係者と口論になり、その際に「死ね」などと発言。協会は懲罰諮問委員会で厳重注意と、3日間の新人研修の受講という処分を先月12日に発表していた。

9日から3日間の研修に参加した笠は「1つ1つ本当に勉強になることをあらためて気付かされた。自分でも、これからこういう風にしていこうと勉強になりました」と話した。

研修ではプロとしての心得や、前夜祭レセプションでのマナー、ソーシャルメディアの対応、身だしなみなど、さまざまな講義をプロテストに合格したばかりの若い選手たちと一緒に聴いた。笠は「32歳になってやっと気付けたこともあった。これからは、若い人たちのお手本になるような行動をとっていきたい」と話した。

問題発覚後は、実家に閉じこもることも多かったという。先月末の大王製紙エリエールレディースの前に謝罪会見を行った後は、ファンクラブの集まりに出て、30人ほどのファンを前に報告もした。

「周りの方の言葉にも励まされた。今辞めたら逃げることになるので、絶対に辞めない方がいいと言われた。私も、これを自分自身が変わるチャンスをいただけたと思って感謝している。(問題が)世に出たことで、私も自分を見つめ直すことができた。これからは、強く優しい女性になれたら」と前向きに話していた。