日本ゴルフツアー機構(JGTO)は17日、リモートで臨時理事会を開き、男子ツアーについて、今年と来年のシーズンを統合することを決めた。

男子ツアーはすでに1月、シンガポールで1試合を行っているが、その後は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止の連続。公式戦再開は、最速で長嶋茂雄招待セガサミーカップ(8月20~23日、北海道・ザ・ノースカントリーGC)となるが、現時点では開催に向けて調整中だという。試合数が減ったことを受けて、今年は賞金王を決めず、表彰式なども行わず、来年の最終戦までを1シーズンとして行うことを決めた。

それに伴い、ツアー出場資格を争うQT(予選会)については、通常のものではなく、特別QTの実施を予定していることも発表した。詳細は調整中だが、会見に応じた競技担当の田島創志理事は「(開催は)10月後半ぐらいを考えています。ツアーメンバーを10人増やすイメージです」と説明し、すでに選手にも通知しているという。

また、公式戦再開に先立って無観客で開催される、2日間のゴルフパートナーエキシビショントーナメント(7月9、10日、茨城・取手国際GC東C)では、新型コロナウイルス感染症対策として、選手、キャディー、関係者ら会場を出入りする全員を対象にPCR検査を実施することも決めた。ツアーが再開されれば、同様に感染症対策を進める方針だという。ツアー中断が続く現状について、JGTOの青木功会長は「私も元(ツアー)ゴルファーですから、選手と同じような気持ちで、なるべく早く会場に行きたいし、ファンの方、ギャラリーの方、みんなと会って、話を聞きたいとは思っています。早く収束してくれることを願っています」と話した。