今週開催予定だった、女子ゴルフの資生堂アネッサ・レディースの昨年大会優勝者・渋野日向子(21=サントリー)が3日、オンラインで会見を行った。今季開幕戦として千葉・カメリアヒルズCCで行われた、アース・モンダミン・カップでは、ちょうど1週間前の6月26日に予選落ちが決定。翌27日は「朝起きた瞬間、練習に行きたすぎて、行きました。練習が好きなんでしょうね」という。その後もこの日まで、気分転換や体を休めることもなく、実家のある岡山には戻らずに、関東で練習漬けの毎日を過ごしていたと明かした。

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-1年前に優勝した資生堂アネッサ・レディースを振り返って

渋野 あの時はアース・モンダミン・カップ(の結果)、全英女子オープンに出場が決まった後の試合だったので、気持ち的にも前向きに臨んでいた試合だったかなと思います。(プレーオフは)覚えています。追いつくと思っていなかったので、プレーオフになった瞬間は、気持ち的には負ける気がしなかったというか、そういう思いはありました。

-あれから1年経過し、先週行われた開幕戦は

渋野 終わってから「オフにしていたことが無駄だったのかな」という発言をしてしまったんですけど、オフにやっていたことが、今、結果に出るのではなく、もっとこれから先に出したいという思いが、後々出てきて、そんなに焦らなくてもいいのかなと思いました。

-この1週間はどう過ごしていた

渋野 ずっとゴルフをしていました。練習だったり、ラウンドだったりをしていましたね。

-青木コーチとは話したか

渋野 しました。(予選落ちが決まった)2日目が終わってから電話をしたんですけど、特に怒られることもなく、前向きなことを言ってくれたので、また心をあらためて頑張ろうかなと思いました。

-練習法を見直すとか

渋野 特に変えることはないと思うので、今やっていることは、私の中では間違っていないと思うので、これからも次の試合のために続けていけたらなと思います。

-気分転換などは

渋野 特には。ずっとゴルフばかりしていたので。ゴルフをうまくできなかった、ストレスではないですけど、そういうのは結局、ゴルフでしかどうにもならないので。土曜日(27日は)ちょっと寝ようかなと思ったけど、朝起きた瞬間、練習に行きたすぎて、行きました。練習が好きなんでしょうね。

-どういう意識で、この1週間は練習していた

渋野 去年の持ち味として、深く考えずに、パッと決めるゴルフをしていたと思うんですけど、今回、アプローチのバリエーションを増やしたことによって、クラブ選択を迷ってしまった自分がいて、他のショットに比べたらアプローチの時だけ時間がかかっていたと思って、それを青木コーチにも指摘されました。試合が終わってからラウンドする時は、ちょっとそこを意識して、パッと見た時に(頭に)浮かんだクラブで打つ練習をしました。

-パッと決めた方がよかったのか

渋野 全然違いました。練習だからかもしれないけど、明らかに、目に見えるほどでした。

-全英女子オープンの開催可否が決まっていないが

渋野 やる前提でしか。やると思っているので、私の中では。全英に向けて、新たに気持ちは前に向いています。2連覇できるチャンスは私しかない。行きたすぎてしょうがない。

-開幕戦を終えてストレス発散などでいっぱい食べることなどはなかったか

渋野 やけ食いはしていないですけど。確実に食べる量は増えています(笑い)。

-地元岡山が豪雨災害に遭ってから2年が経過しようとしているが

渋野 今回、アース・モンダミン・カップで、地元の方がすごく応援してくれたり、連絡をくださったり、目に見えて分かるぐらいだった。いろんな思いをされている方は、岡山だけでなく、全国にいると思うんですけど、それでも応援してくださっているのは本当にありがたいですし、これからも岡山や全国の人たちを、もっとゴルフで笑顔にできるように私は頑張らなきゃな、と思っています。