日系米国人のコリン・モリカワ(23)が、ジャスティン・トーマス(米国)との激戦を制し、ツアー2勝目を挙げた。最終18番で19アンダーで首位のトーマスに並び、3ホールに及ぶプレーオフで競り勝った。17年以来の通算6勝目の期待がかかった松山英樹(28=LEXUS)は、73と伸ばせず、通算8アンダーで22位に終わった。

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プロ2年目のモリカワが驚異のスピードで2勝目を挙げた。3打差2位から出て、1イーグル、5バーディー、1ボギーの66で回り、最終18番でトップのトーマスに追いついた。プレーオフでは、3ホール目にボギーをたたいたトーマスに対し、パーセーブで優勝を決めた。

父は日系、母は中国系で、カリフォルニア大バークリー校卒業後の昨年プロに転向し、6戦目のバラクーダ選手権で初優勝。プロ転向後から22試合連続で予選通過。6月のトラベラーズ選手権でプロ入り後初の予選落ちを経験したが、2度目の予選落ちをする前にツアー2勝目を挙げたのは、過去30年ではタイガー・ウッズについで2人目となった。モリカワは「終盤に勝つチャンスがあることを願ってプレーしていた。本当にうれしい。トラベラーズで予選落ちした後、ものすごくたくさんのことを学んだ。トップ選手らと戦っていく準備はできたと思う」と2勝目に自信を深めた様子だった。