ゴルフのシニアツアー今季開幕戦「ISPSハンダ・コロナに喝!!」は31日、静岡・朝霧CC(パー72)で最終日を行い、柳沢伸祐(54)がシニア3勝目を挙げ、国内プロゴルフで初の有観客大会は混乱なく幕を閉じた。

最終日は539人が駆けつけた観衆は、2日間大会で計862人。大会前の新型コロナウイルスのPCR検査で全員陰性だった、選手112人とスタッフ合わせて約150人や観衆から、大会中に発熱や体調不良を訴える人はいなかった。日本プロゴルフ協会会長の倉本昌弘は「密にもならず、できてよかった」と、胸をなで下ろした。

倉本は常々「選手に職場を」と話しており、今大会で自身は通算3アンダーの21位で、優勝争いに加われなかったことも二の次の様子だ。「今回やってみて改善点も見えてきた。もっと安全にプレーできる環境に改善しなくては」。まずは今回同様、有観客で開催が決まっている今後2大会の成功を目標に掲げていた。

○…首位で出た柳沢が6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算13アンダー、131で2位に3打差で逃げ切った。コロナ禍で「コースに行くのもコソコソという感じだった」と練習量は減ったが、かえって持病の腰痛が和らいだことをVの要因に挙げた。「試合数が減っている中で良い成績を出せたのは大きい」と、プロとしての誇りを取り戻した様子だった。