プロ5年目の田辺ひかり(23=伊藤園)は自己最高の2位に終わった。初の最終日最終組で1打差逆転を狙ったが、前半は1オーバー。それでも、12、13番の連続バーディーで71。通算11アンダーとし、優勝した永峰に1打差と迫り、最後まで追い詰めた。

「昨日までより風が強く、パットのリズムが狂ってしまった。それでも、普段の自分のタッチより、良かった」。最終18番はグリーン下段から上段のピンまで8メートル、入れればプレーオフのバーディーパットが残ったが「今思えば『入れる』というより『しっかり2パットで』と考えていたかもしれません」という。

昨季獲得賞金ゼロのプロ。しかも、福山市内の自宅は、車で40分という“ご当地選手”として、初めて最終日最終組で優勝争いを経験した。「この4日間は本当に楽しかった。自信になります。次の試合では、もっと違うプレーをします」と話した。