13位から出た渋野日向子(21=サントリー)は2バーディー、7ボギーの75で回り、通算5オーバー、145で46位タイに後退した。

前日の午後スタートからこの日は気温8度の中、午前スタート。ショットが安定せず、スタートの10番パー4で第1打を左ラフに打ち込み、2オンもできずボギー。13番でも、ティーショットを右ラフの木の下に打ち込むと、ショットも寄らず2つ目のボギー。さらに15番、16番と連続ボギーで、4つスコアを落とした。迎えた前半最後の18番も第2打でグリーンに乗せられない。ピンチかと思われたが、そこから約10メートルをチップインバーディー。ショット、パットとも不調ながらバーディーを奪い、反撃ののろしをあげた。

後半に入っても、なかなかチャンスにつけられない。3番で2オン3パットでボギー。続く14番もグリーンには乗るが、ピンから遠い寄せに失敗しボギー。しかし、続く5番パー3では、第1打をピン左2・5メートルにつけてバーディーで今大会3回目のバウンスバック。それでも波に乗れない渋野は、8番パー3で第1打をグリーン横のラフに入れ、アプローチも寄らずボギー。結局5オーバーと5つ落としたが、何とか4戦連続の予選通過は濃厚となった。

ホールアウト後渋野は「1つのミスから本当に引きずってしまった。なかなか切り替えができない前半で、今思うと本当に情けない」と悔しさいっぱいに話した。前日に比べコースセッティングも難しくなっていたことに「ピンの位置が昨日よりかなり難しくなっていたので、とりあえずイーブンで回れたらという気持ちだったが、なかなかショットもつかなくて、昨日のようにはいかないなと思いながら回っていた」という。ただ18番のチップインバーディーについては「本当に良かった。あそこでちょっと切り替えができた」と話した。

終了時点で5オーバーはカットラインで予選通過の可能性は高い。「まだ分からないが、取りあえず結果を待ちたい。予選通過できたら、今までのゴルフ人生の集大成を2日間でできるよう、習ってきたことのすべてを出せるように頑張りたい」と決意を語った。