渋野日向子(21=サントリー)が、開始10番パー4で8打の大たたきを演じ、スコアを落とした。米本土でのツアーで4戦連続予選通過を果たしたが、巻き返しへの出はなをくじかれた。12番でも落としたが、16番パー5でバーディー。通算10オーバーとして前半を折り返した。

   ◇   ◇   ◇

巻き返しを期した10番パー4で悪夢が待っていた。第1打を左ラフに打ち込むと、ピンを直接ねらった第2打は池ポチャ。第4打もグリーンに乗らず、アプローチはピン手前のきつい傾斜に大きく戻された。結局5オン、3パットの8打と一気にスコアを落とす大たたき。いきなり出はなをくじかれた。

8打以上の大たたきは、最初のプロテストに落ちた17年9月の日本女子オープン第1日14番パー4で9打をたたいて以来。前日に続いて、メジャーの洗礼を受けた形だ。

この日は、ティーショットの正確性は戻ってきた。しかし、グリーン上では大苦戦。12番でもボギーをたたき、通算10オーバーで最下位の75位まで後退した。16番パー5でようやく1つバーディーを返したが、18番で再びボギー。10オーバーで前半を折り返した。

第1日はイーブンで13位。第2日は75と厳しいコースセッティングにはね返された。それでも渋野がプレーを望む米本土での米ツアーは、4戦連続予選通過を果たした。苦しい戦いは続くが、体も頭もフル回転させて、渋野は難コースに全力で挑んでいる。苦い経験は将来への糧にするしかない。

◆渋野の大たたき アマチュア時代からの日米ツアー通算42戦(うち日本35戦)でダブルパー(パー表示の倍スコア)以上を打ったのは1ホールだけ。茨城・我孫子GC開催の17年9月、日本女子オープン第1ラウンド(R)の14番パー4で「9」をたたいた。同大会はプロテスト合格前にアマ資格を放棄してエントリーしたプロデビュー戦。なおトリプルボギーは1度だけ。39戦目の8月、ロイヤルトルーン開催のAIG全英女子オープン第1R、4番パー5で喫している。