国内女子ゴルフツアーのマスターズGCレディースがコロナ禍により中止になったことを受け、昨年大会でツアー2勝目を飾った柏原明日架(24=富士通)が21日、オンライン会見を行い、今年の最終戦JLPGAツアー選手権リコー杯(26~29日、宮崎CC)について「賞金ランクなど(のカテゴリー)は関係なく、勝って出たい。イス取りゲームみたいですが、自信はある。私はいけると思っています」と語った。

同大会は出場資格が当該年のツアー優勝者、賞金ランク上位者のみ30人前後に限定される国内メジャー。宮崎出身でご当地の柏原には、いろんな意味で特別な大会だ。出場するには同大会前まで残り4試合終了時に賞金ランクを現在の52位から、またはメルセデスポイントランクを57位から30位以内に上げること、または優勝が必要になる。

前週、所属先の富士通レディースで8位となり、今季9戦目で初のトップ10入りを決めた。「苦しい時間もあったけど、3試合ほど前から自分の課題が整理されてきた」。14年のプロ転向時から自覚しているショット力向上を意識し過ぎて、長所のショートゲームが乱れた。「ショット力を上げていくという判断に間違いはないと思うけど、まず長所のショートゲームがあって“そのプラスアルファ”でなく100%、気持ちがショットにいってしまっていた」。足元を見つめ直せたのは、10月4日終了の日本女子オープン後からだったという。

目指すスタンスのブレはなくなった。狙うは年内のツアー3勝目。同郷、同学年でジュニア時代から親交の深い永峰咲希が、日本女子プロ選手権優勝でリコー杯出場を決めた。「咲希ちゃんは誰よりも刺激になる存在。私もリコー出場を決めたい。一緒に出たことないんですよね」。2人のリコー杯出場は永峰が16、18年で柏原が17、19年。ライバルの活躍も刺激にし、一気にギアを上げていく。