チャンピオンフライト(年齢制限なし、ハンディキャップ15以下)で原田佳奈(19=浜名湖CC)が、5バーディー、5ボギーの72で初出場初優勝を飾った。また、シニアフライト(50歳以上、ハンディキャップ36まで)では、平野範子(59=葛城GC)が2連覇を達成した。

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原田が自身もびっくりの初Vを飾った。大会10日前の練習中に右足首を捻挫。万全とは遠い状態に加え、この日はショットの不調も重なった。それでも「パターが入ってくれた」と得意クラブの1つが支えになった。17番でピン奥6メートルから、下りのスライスラインを決めてバーディーを奪うなどパットがさえ、栄冠を手にした。「優勝できると思っていなかったのでびっくり。うれしいです」。表彰式では笑みがこぼれた。

鹿児島出身の19歳は、今年3月に神村学園を卒業後、静岡に“移住”。浜名湖CCで研修生として勤務しながらプロを目指し、1日5~6時間汗を流す。憧れはツアー通算13勝の成田美寿々(28=オンワードHD)で「楽しそうにプレーをして優勝もする。尊敬してます」と目を輝かせる。

今大会の優勝で、来月5日開幕の静岡県アマチュアゴルフ選手権決勝への出場権も獲得。原田は「できるだけ上位を目指して頑張りたい」と、意気込んだ。【前田和哉】

○…前回大会で悲願の初優勝を飾った平野が、2年連続の頂点に立った。大会前にプロから受けた助言を元に行ったアドレス改善が奏功し、ショットが安定。前、後半ともに3ボギーでまとめ、「70台で回る」目標を達成した。平野は「どうしても優勝したかった昨年と比べて、リラックスして回れたことも良かったと思う」と、笑顔で勝因を口にしていた。