全米オープンからメジャー2連勝を狙うブライソン・デシャンボー(27=米国)が、まさかのトリプルボギーで大失速した。

通算3アンダーで迎えた3番パー4(350ヤード)。米ツアーのドライバー平均飛距離1位344・4ヤードという驚異の飛距離を生かし、ドライバーで1オンを狙った第1打は引っかけて、グリーン左約30ヤード前方のラフに落下した。ところが、ボールは制限時間3分を過ぎても発見できず、ロストボールになった。

全米オープンなどと違い、マスターズのラフは深くなく、ボールは前日の雨で軟化した土中に突き刺さってしまった可能性がある。また、従来なら大勢のパトロンが見ていたはずで、無観客ならではの“悲劇”とも言える。

デシャンボーはボール捜索後、カートに乗ってティーグラウンドに戻り、第3打を打ち直し、再びグリーン左前ラフへ。今度は普通にボールはあったものの、第4打のアプローチはグリーンを大きくオーバー。第5打もピン向こう側エッジまで行き、結局「7」で通算イーブンパーとなった。

落胆の色は隠せず、その後4ホールは1バーディー、3ボギーと7番を終えて通算2オーバー。予選落ちの危機に陥った。