渋野日向子(21=サントリー)が21歳最後の日に、今季国内ツアーで初の予選通過を決めた。20位から出て、1バーディー、2ボギー。スコアを1つ落としたものの、終盤のピンチをパーで切り抜け、22歳の誕生日を望み通りゴルフ場で迎えることになった。

この日はスタートの1番パー4で、5メートルのスライスライン下りのパットを大きく外した。残り1メートルのパーパットも外してボギー発進。流れを悪くしたまま、チャンスもなかなか訪れなかった。それでも7番パー3でピン奥1メートルにつけバーディー。後半も苦しい展開が続き、12番パー3では、1メートル弱のパーパットを外しボギー。終盤はティーショットも曲がり始め、17番パー3では第1打をグリーン右バンカーに打ち込む大ピンチ。しかし、第2打をピン奥1メートルにつけ、これを決めてナイスパー。最終18番もアプローチが寄らず、最後は1・5メートルのパーパットを決め、何とか予選通過を果たした。

ホールアウト後、渋野は「17番、18番のパットは今年のベストパット。去年も最後にボギーを打って予選落ちしたので。後半の方は、随分(スコアを)気にしながら回っていました。18番のパットは『とにかく手が震えないで』と言い聞かせていました」と話した。

21歳最後の日にこの1年を「本当にポンコツな年。でも、今年なかなかなかったパーパットを21歳最後にして2つ打てた」と前向きに話した。15日から始まる22歳の年に向けては「今年の目標にしていた米ツアー挑戦の準備をしつつ、来年それを実現するために、米ツアーでもしっかり経験を積んで、(米ツアーの)最終予選会に向けて頑張りたい」と抱負を語っていた。