男子ゴルフのダンロップ・フェニックス(19日開幕、宮崎・フェニックスCC)に向けて、選手73人を含む関係者約200人が16日、全日空のチャーター便で東京・羽田空港から宮崎空港に移動した。

選手会副会長の池田勇太が、新型コロナウイルスの感染リスクを避ける狙いで、スポンサーの全日空に掛け合って実現した、異例のチャーター便移動。池田は「空港スタッフの皆さまや客室乗務員の方々の素晴らしいサービスにより、これ以上ない快適なフライトだったと思います」と感謝した。

機内では、15日まで静岡県内で行われた三井住友VISA太平洋マスターズでツアー初優勝した香妻陣一朗に、客室乗務員(CA)からケーキが贈られるサプライズ演出もあった。これには香妻も「飛行機の中で、こんなおもてなしを受けたことはなかったです。初めて。うれしいですね」と声を弾ませた。ケーキのプレゼントも「CAさんにその場でカットしていただいて、いただきました。とてもおいしかったです。甘いものは大好きですし、今日のは特にスペシャルな味がしました」と感激した様子。さらに「今日の飛行機は、選手と関係者の皆さんばかりなので、どこへ行っても拍手とか祝福してもらって、これもチャーター機ならではですね」と、通常運行便とは異なる雰囲気をしみじみと感じていた。

選手会長の時松隆光は「我々選手たちは体が資本ですので、コロナ禍にある現状において、トーナメント会場への移動には特に気を使います。今回、このようなチャーター機手配の趣旨をご理解いただいたANA様には感謝しかありません。選手を代表して御礼申し上げます」と語った。選手会副会長の石川遼も「今回のチャーター便は、搭乗者が選手やキャディーなど、普段顔を合わせている人たちばかりでしたので、そういった意味での安心感もありましたし、いつも以上にリラックスできたフライトでした」などと話し、全日空に感謝した。