甘いマスクのイケメンルーキー石坂友宏(21=日本ウェルネススポーツ大)が、予選ラウンド2日間をボギーなしで回り、堂々の単独首位で決勝ラウンドに進出した。

バーディーを5つ奪って66で回り、通算9アンダー、133。プロとして出場するレギュラーツアー3戦目は、最終日を21歳2カ月1日で迎える。ツアー初優勝を飾ることができれば、47回目を迎えた今大会としては、セベ・バレステロスの20歳7カ月18日に次ぐ2番目の年少優勝。日本人としては松山英樹が持つ22歳8カ月29日の記録を、1年半も更新することになる。

ホールアウト後は初のリモート会見に「緊張しています。結果的にトップですけど、まだあと2日間あるので頑張りたい」と、初々しく話した。一方で「アプローチには自信があります」や「今年はチャレンジ(下部ツアー)で3勝、レギュラーで1勝が目標でした」と、プレー同様に強気な一面も見せた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、国内でのレギュラーツアーの今年初戦が9月までずれ込んだが、試合を開催してもらえることに「ありがたいです」と感謝する。試合が行われない間は、日本ウェルネススポーツ大で器具などを使って筋力や体幹を強化した。その結果、270~280ヤードだったドライバー平均飛距離が、現在は300ヤードを超えるようになり、第1ラウンドの7番パー5ではイーグルも奪っている。

すでに国内女子ツアーで通算2勝を挙げている稲見萌寧は大学の同期。「刺激になります。女子プロは今、人気があるので、もっともっと自分たちで頑張らないと」。尊敬する男子プロは「プレーはもちろんですが、ファンを大切にされるので」という石川遼。イケメンの石坂は、男子プロの人気向上にも目を向けていた。