ミレニアム世代(00年度生まれ)の古江彩佳(20)がツアー2週連続優勝に王手をかけた。

11番から3連続を含む7バーディー、ボギーなしの64で、首位との1打差を逆転。通算13アンダーで2位に2打差をつけ、単独首位に立った。逃げ切れば「20歳179日」の史上3番目の年少記録で2週連続V&通算4勝目を達成する。新世紀世代(01年度生まれ)の笹生優花(19)が2打差2位につけた。

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ムービング・サタデーに、古江が圧巻のチャージを見せた。7個量産したバーディーで、最も長いパットは最初の7番の6メートル。9番は77ヤードを3メートル、11番からの3連続は1・5メートル、1・5メートル、3メートル。16番パー3は実測160ヤードを7番アイアンでピン60センチに、17番パー5は残り67ヤードの第3打を3メートルにつけた。

「ショットで(チャンスに)つけたところで取れた。リズムのいいバーディーが多かった」と喜んだ。

前日20日は後半インをボギーなしの1バーディーでまとめたが、スイングが微妙に乱れ、パーオンに4度失敗した。「リズムが悪くなる時は、だいたい“トップのため”がなくなる時。(切り返しが)速くなる」。わずか1日で修正したが、特別なドリルをこなした訳ではない。前日は日没近くにプレーを終えて練習できず、この日朝も「ウオームアップ程度」だった。

「一晩寝たら、今日は今日の体の動き、リズムがあるので」。この日のアウトも6番までは全部パー。「危険なゴルフではなかったけど、第2打でダフりが多くて。徐々に良くなってきた感じです」。慌てず普通にプレーすれば問題はない。裏を返せば、それだけ完成度が高い。

最終日最終組で2位笹生と直接対決だ。「笹生さんは距離も出て、バーディーをポンポン取っていくイメージ。タイプが違う。負けたくないというより、自分のプレーを貫きたい」。ミレニアム世代の旗手が、新世紀世代の旗手を迎え撃つ。【加藤裕一】

◆通算4勝目も史上3位の年少達成 最年少は宮里藍の「19歳1日」。2位は畑岡奈紗の「19歳295日」。古江が勝てば「20歳179日」の3位で、現在3番手の横峯さくら(20歳201日)を上回る。