前日首位スタートの小鯛竜也(30=フリー)が通算10アンダー、134で回り、先週のダンロップ・フェニックス覇者の金谷拓実(22=東北福祉大)との2ホールにわたるプレーオフを制して優勝を果たした。

2日間開催のエキシビション大会で、小鯛は最終ラウンドを7バーディー、2ボギーの67で回った。第1ラウンドでは1番から4連続バーディーでスタートするなど大会を通じて安定した戦いをみせ「自分でもこんなにできるとは思っていなかった。プレーオフで優勝したのは初なのでうれしい。落ち着いてプレーができたのも、いい経験になった」と喜んだ。

この日は霧の影響で開始時間を約30分遅らせ、一部ペアリングの組み分けも変更してスタート。進行が遅れたため、プレーオフが始まったのは日没約10分前の午後4時29分だった。互いに譲らない展開で18番をともにパーで締めると、薄暗い状況の中、2ホール目となる10番(312ヤード、パー4)へ。パーで終えた金谷に対し、小鯛はドライバーでの1オンからイーグルチャンスのロングパットは外したものの、約2メートルのバーディーパットを確実に沈め、栄冠をつかんだ。

小鯛は第1ラウンド、最終ラウンドともに10番でバーディーを奪っていた経験がプレーオフでも生きたと語り「最後は全然見えなかった。たまたま10番でバーディーをとっていた同じラインについていたので、それを信じて打ちました」と振り返った。

3位は額賀辰徳(36=フリー)と比嘉一貴(25=フリー)で、通算9アンダー、135だった。3位から出た石川遼(29=CASIO)は通算6アンダーの138で16位だった。