地元沖縄出身の新垣比菜(22=ダイキン工業)が、首位と4打差の5位と好位置で予選を通過した。3バーディー、2ボギーの71で通算6アンダー。「上体に力みが入ってショットが曲がった」という前半も、2バーディーでボギーなし。ともにパー4の、出だし10番と17番で、第2打を1メートルにつけてバーディーを奪った。「ショートアイアン系はさえていた」と、ティーショットをミスしても崩れなかった。地元で3年ぶりの復活優勝を見据えた。

渋野らと同じ98年度生まれの「黄金世代」で、初優勝は18年4月と早かった。同世代では勝みなみ、畑岡奈紗に次ぐ3番目の早さ。今大会も11年大会に12歳74日の最年少で出場した。端正なルックスも手伝い、次世代スターともてはやされた。だが2勝目は現在までなく、昨年はトップ10が1度もなかった。昨年最終戦後はウエートトレに力を入れ、1週間前から髪を15センチ短くして気合も注入。何より今年は、特定のメーカーと契約を交わさず、自分が納得いくクラブを選んだ。

「ショットは後半に立て直せた」と、上り調子を実感している。さらに「最終日は最終組あたりでプレーしたい」ときっぱり。地元の声援を追い風に、再び存在感を見せるつもりだ。