宮崎・日章学園高出身の香妻琴乃(28=サマンサタバサ)が、5バーディー、2ボギーの69で3アンダーと、好スコアでホールアウトした。ホールアウト時点で首位と2打差の6位と好位置につけている。

前半で2つ伸ばしながらも、後半は伸ばせずにいたが、最終18番パー5をバーディーで締めた。「いいマネジメントができた」と、4メートルのパットを沈めて伸ばした最後の1打に、第2ラウンド以降の手応えも感じた様子だった。

「1日通して、ショットがすごくよかった。特にセカンドショットが安定していて、バーディーチャンスも多かった。ボギーを打ちそうなホールも少なかった。逆に、もっとパッティングのラインが読めていれば、もう少しバーディーを取れたかなと思う」。18年にツアー初優勝も果たしたが、19年以降は不振が続き、昨年のレギュラーツアーは、5試合に出場して全て予選落ちしていた。

「ドライバーショットにずっと不安を持ちながら試合に出ていて、すごく悩んでいたけど、オフにそこを重点的に修正した」と、ティーショットが右に曲がる悪癖改善に尽力したという。今年初戦のダイキン・オーキッド・レディースでは、レギュラーツアーでは2年ぶりに予選を通過して20位。「結果として出てくれているのが、自分の中では少し自信になっている」と振り返った。

今大会は今年2度目の有観客試合。両親も応援に訪れていた。「応援してくれる人がいると、1打でもいいプレーを見せたいと、常に試合中は思っているけど、よりその気持ちが強く持てる」。出身の鹿児島にほど近く、母校のある準地元で、復活への道をさらに歩むつもりだ。