高橋彩華(22=東芝)が6バーディー、ノーボギーの66でまわり、ホールアウト時点で小祝さくら(22=ニトリ)と並んで首位に立っている。

高橋は「全体的にショットがすごく安定していて、ピンチも少なかった。その中でパターがしっかり入ってくれた」と笑顔をみせた。これまでの4戦も調子は悪くなく、2週前の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では33位に終わったが、初日にプロ入り後のベストスコア64もマーク。先週は最終日まで粘り、3位に入っていた。

要因はオフに取り組んだスイング改造と下半身のトレーニング。スイングはコーチと相談し、クラブを振り上げた際にヘッドを寝かせ気味に振るレイドオフにした。「調子の波を少なくできる。効率性を上げるために変えました」。ブレない下半身と新スイングはしっかりと連動し、結果へと結びついた。

98年生まれで、畑岡奈紗や渋野日向子、この日首位で並んだ小祝らと同じ黄金世代にあたる22歳。脚光を浴びる同学年選手の活躍に、当初は悔しさを感じていた。しかし、はやる気持ちが試合で空回りすることが増え「そういう風に考えることを止めました」。自身のゴルフだけに集中するようになると自然と調子も上がった。

上位は混戦模様だが、目標の初優勝へむけて幸先のいいスタートにはなった。「今日のような落ち着いたゴルフをあと3日間できれば、良い位置で優勝争いができると思う。うまく調整して優勝争いしたいです」。勢いを維持したまま、4日間を戦い切る。【松尾幸之介】