山下美夢有(19=加賀電子)が4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、ホールアウト時点で通算9アンダーで単独トップに立っている。

インからスタートし、15番で3メートルのパットを沈めて初バーディーを奪うと、16番でも50センチを沈めて連続バーディー。18番はボギーとしたが、後半は安定したゴルフで戦いきり、1番、5番でバーディーを奪ってスコアを伸ばした、

この日は前日とは一変してコース内に強い風が吹きつけた。山下は「(クラブの)番手選びだったりが難しかったですが、パッティングとアプローチが良かったので、なんとかチャンスホールでとれて、パーでしのいでいけたかなと思います」と振り返った。

このオフには男子ゴルフの中嶋常幸(66)らと共に合宿も敢行。20年夏に中嶋主催のゴルフ大会に出場した縁で実現したといい、コースマネジメントや練習法などを伝授された。国内ツアー通算64勝のレジェンドから勝者のメンタリティーについても教わったと明かし「優勝争いをしている時に、『プレッシャーを楽しみながらプレーした方がいいよ』と言われました」。その教え通り、上位で戦う現在の状況を楽しめていると語り「去年はプレッシャーに負けてしまいがちでした。今は落ち着いてプレーができていると思います」と笑顔を見せた。

向上心も高く、昨年8月にはまだ10代ながら約300万円の弾道測定器「トラックマン」を購入。「最初はすごく悩みましたが、自分のレベルアップにもつながるし、必要だなと思った」。人生最高額の買い物は実力アップに直結し、縦距離の精度なども向上。番手間の距離を打つ練習などを繰り返しながら、日々研究を続けている。

目指すは初優勝。「とりあえずまだあと2日あるので、1打1打しっかり集中してやっていけたらいいかな」と冷静に話し、残り36ホールに全てをぶつける。