稲見萌寧(21=都築電気)が最終ラウンドでの逆転勝利で通算4勝目をあげた。

首位と3打差の6位から発進し、6バーディー、ノーボギーの66と猛チャージ。首位で出ていた高橋彩華(22=東芝)、山下美夢有(19=加賀電子)をかわし、3週前の明治安田生命レディースに続く今年2勝目をあげた。主な一問一答は以下の通り。

-最後の何ホールかは雨が強まっていた。影響は

稲見 最後の18番のティーショット、雨でドライバーがすべってしまって右に飛んでいった。距離も出なくなっていました。

-上位を争っていた高橋彩華さんとはコーチが同じで、そのコーチが高橋さんのキャディーを務めていた

稲見 今日のスタート前にコーチに私、頑張るからと言いました。何がなんでも私が勝つという風には思っていましたね。勝つ勝たないは運もある。私も上位に食い込むという強い気持ちを伝えました。

-2日連続66というスコアをどう思うか

稲見 スコアだけを見ても90点ぐらいあげてもいいんじゃないかなという気持ちですね。今後に影響してほしいです。

-今日良かった要因

稲見 ショットがいいところにいってくれたのもありますし、少しミスしても安全な場所にいってくれた。キャディーを幼なじみがやってくれたので、気持ちの面では心強かったですね。

-3週前の優勝は首位スタートからプレーオフでの決着。前回とは違う勝ち方ができた意味は感じているか

稲見 前回の時は単独トップで守らないといけないという精神的な影響もあった。コースも風がまわっていて難しかったので、そのあたりで弱気になった部分もありました。今回は3打差を追う展開で、スコアを伸ばして、自分が頑張って強くいないといけないという気持ちがありました。そっちの方がやりやすいので、そこがうまくいってくれたかなと思います。成長したかはわからないですけど、自分の心に勝ててよかったなと思います。

-海外大会への参戦について

稲見 今は全く考えていないです、こうした大変な状況というのもありますし、もともと日本ツアーで頑張りたいという思いが強いので。フル参戦は考えていない。状況が落ち着いたらメジャーとか出たい試合に出られるのはベストかなと思います。

-幼なじみのキャディーについて教えてほしい。名簿だとジョン・ジウさんと書かれている。

稲見 私は東京出身なんですが、ゴルフを始めたての10歳の時に河川敷で父とやっていて。そこでうまい男の子がいると紹介されたのがきっかけです。今も同じ練習場でやっています。

-今年5戦を終えて小祝さんと稲見さんで2勝ずつ。2強時代のようにも感じる

稲見 私の初優勝の時から、さくらちゃんが勝って、私が勝ってというのが結構続いていました。それで今年2戦目で勝てた時に、さくらちゃんが3戦目で優勝されて。次はじゃあ私がという感じで思っていたんですけど、そんなうまくいかないよなと思って。そういう流れというのは自分を追い込むためにわざと思っていました。