河本結(22=リコー)が優勝争いから脱落した。5打差12位からスタートしたが、2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75。通算1アンダー、215で首位と13打差39位に後退した。同じく12位から出た笹生優花も77をたたいて同1オーバーの53位、畑岡奈紗は74で同2オーバーの61位。タイの21歳、パティ・タバタナキットが同14アンダーでメジャー初優勝に王手をかけた。

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パープレーで粘ってきた河本が終盤にスコアを落とした。ボギー直後の17番パー3で第1打をピン近くのバンカーに入れ、ダブルボギーをたたいた。

リズムを作れなかった。前半から自分の組にスロープレーの警告が入った。「初日からずっとです。前がいきなり詰まって、早くなったり」。かつて岡本綾子や小林浩美のバッグを担いだベテランキャディーの“モーション”ことトーマス・フランク氏に「もっと自分のプレーに集中して」と言われたが「できなかった。自分の未熟さを感じた」と話した。

優勝争いから遠のき、最終日へ。「17番のダボとか、ティーショットが曲がったりとか上位で戦う技術、体力が備わっていない。そこが分かったことは収穫。本当に今年だけじゃないので、段階を踏んでいると思って」。心身とも、もっと強くなるために気持ちを切り替えた。