松山英樹(29=LEXUS)が、日本男子ゴルフ界の悲願を達成した。 日本人がマスターズに初挑戦した1936年(昭11)から85年、同じくメジャー4大会に日本人が初挑戦した1932年(昭7)の全米オープンから89年で、ついにメジャー優勝を勝ち取った。

松山の過去の実績を振り返る。

◆高校王者 明徳義塾2年の08年に全国高等学校ゴルフ選手権で優勝。09年のアジアゴルフチーム選手権でも頂点に。

◆アマのアジア王者 東北福祉大に進学した10年にアジアアマチュア選手権で日本人初優勝。翌年のマスターズ出場権を獲得。

◆マスターズでローアマ 11年にマスターズに初出場。予選も通過して27位で日本人初のローアマチュアを獲得した。

◆史上3人目 11年11月の三井住友VISA太平洋マスターズを制し、倉本昌弘、石川遼に続く史上3人目のアマでのツアー優勝。

◆日本人初1位 12年に世界アマチュアゴルフランキングで日本人初の1位にランクされる。

◆プロ最短優勝 13年4月にプロ転向を表明。同4月の2戦目のつるやオープンで最終日に逆転優勝。99年のJGTO(日本ゴルフツアー機構)発足後最短優勝。それ以前も含めると79年の中四国オープンをデビュー戦で制した重信秀人に次ぐ、81年の日本国土計画サマーズを制した倉本昌弘と並ぶ2戦目での優勝。

◆新人年間最多 プロ初年度の13年に4勝を挙げて、81年の倉本昌弘の最多記録に並ぶ。また史上初のツアー参戦初年度で賞金王となり、尾崎将司、伊沢利光に続く史上3人目の2億円プレーヤーになった。

◆米ツアー最年少優勝 14年から主戦場を米国に移し、5~6月のザ・メモリアルトーナメントで米ツアー初優勝。日本人では6年ぶり4人目で、22歳での優勝は最年少だった。

◆日本人最少ストローク 15年のマスターズで日本人歴代最少ストロークの11アンダーで単独5位に。

◆日本人初優勝 16年の日本オープンで国内メジャー初制覇後、米ツアーWGC HSBCチャンピオンズで日本人として初めて世界選手権優勝。