首位で出た笹生優花(19=ICTSI)は、9バーディー、1ボギーと連日の64で回り、8つ伸ばして通算16アンダー、128の単独首位で決勝ラウンド進出を決めた。通算14アンダーで2位のリディア・コ(23=ニュージーランド)に2打差、同11アンダーで3位のネリー・コルダ(米国)ら4人には5打差をつけ、初優勝へ残る2日間に臨むことになった。

出だしの1番パー5でバーディー発進すると、3番パー4では10メートルを超えるロングパットを、ラインを読み切って決めた。4番で今大会初のボギーをたたいたが、5番パー3でバウンスバック。ティーショットを1メートル足らずにピタリとつけるなど、ショットもパットもさえた。7番からは3連続バーディー。8番パー3では、ホールインワンまで30センチというスーパーショットを披露した。ホールアウト後に自ら「いいショットだった」と、この日最高の一打として振り返るほど。絶好調で折り返した。

後半に入っても勢いは衰えず、10番パー4で第2打を2メートル余りにつけて伸ばし、怒濤(どとう)の4連続バーディーとした。さらに終盤の16、17番でも連続バーディー。最終18番パー4こそ、わずかにパットが入らず伸ばしきれなかったが、最後まで良い流れのままプレーした。

ホールアウト後は「ティーショットが安定していてよかった。真っすぐとかではなく、フェアウエーをとらえているところ。あと、パターも入ってくれた」と振り返った。

笹生とコの2人が、頭一つ抜け出した状態となった。コは17歳の時に史上最年少で世界ランキング1位となったメジャー女王だが、笹生がアマチュア時代の2年前に、練習ラウンドで一緒に回ったこともある。第3ラウンドでは同組となるが「若いころからすごく活躍していて、すごい選手。いろいろと学べると思うので、楽しんで明日も頑張りたい」と、心待ちにしている様子だった。