田辺ひかり(24=伊藤園)が、7バーディー、2ボギーの66と好スコアでホールアウトし、5アンダーと最終組が前半を終了した時点で単独2位につけている。

1、2番で連続ボギーをたたいて出遅れたが、8、9番で連続バーディーを奪い、イーブンパーに戻して折り返した。後半は11番から3連続バーディー。さらに16番で10メートル、18番はカラーから5メートルをパターで決めるなど、5つ伸ばした。

今大会は初出場。高麗グリーンの芝質に「苦手イメージがあった。目が強いので、それを意識しすぎて(出だしから)ボギー、ボギーでも、こんな感じかと思って、あまり落ち込むことなくできた。いいゴルフができてビックリ」と、苦戦を予想していただけに、好スコアと好内容を納得の表情で振り返った。

今大会は師匠の佐伯三貴が、約1年半ぶりとなるツアー出場を果たしている。大会前には、具体的なコース攻略とともに「すぐにイライラしちゃうので、落ち着いてプレーするように、昨日メッセージをいただきました」とアドバイスを受け、平常心を保ち続けたことも、好発進の要因に挙げた。何よりも「三貴さんが会場にいるだけで心強い」と明かした。「今年は優勝したい気持ちが強い。まだ、このコースに不安要素がたくさんあるので、明日(第2ラウンド)の自分に余裕をつくることができたと思って、落ち着いてしっかりプレーできたら」。24歳になって2戦目で、師匠を身近に感じながらツアー初優勝を目指す。