世界のトップアマチュア選手で争う第2回オーガスタ・ナショナル女子アマ(3月31日~4月3日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCほか)で優勝した梶谷翼(17=兵庫・滝川二高3年)が今後の進路を米国へ移す決心を固めたことを明かした。23日に母校の滝川二で行ったオンライン優勝会見で語った。

梶谷は20日にも日本ゴルフ協会主催で優勝報告会見を行っており、同会見時に今年11月の日本女子プロゴルフ協会のプロテストを受けず、米国のQT(ツアー予選会)合格を目指して同国の大学への進学など、数年の米修行ルートを選択する可能性を語っていた。この日の会見であらためてそのことを問われると「おそらく米国に行くと思うので」と明かした。「まだ具体的に決めていないので。ここであまり言えないんですけど…」と詳細はまだ語らなかった。それでも「米国生活の不安はないです。全てが楽しみですね。コースとか練習環境もそうですし、いろんな人に会えるのも楽しみです」と覚悟を示した。

帰国後の隔離期間などもあり、この日はまだ高校2年生だった3月以来の登校だった。まだ授業は受けていないものの、会見前に校内を移動する際には生徒らから祝福も受けた。「運動場で、ちょっと離れたところから『梶谷さんおめでとう』って大勢で叫んでいるのを見ました」と笑顔を見せ「お祝いしてくれてありがたいです」と感謝した。

会見では花束が贈られたほか、神戸市からはスポーツ特別賞も授与された。帰国初戦はこの日までにエントリーを終えた5月12日開幕の関西女子アマ(兵庫・有馬CC)となることも決定。同大会翌週の国内女子ツアー、中京テレビ・ブリヂストンレディース(5月20日開幕、愛知・中京GC石野C)にも出場予定で、その後に今回の優勝で資格を得た全米女子オープン(6月3日開幕、カリフォルニア州ジ・オリンピッククラブ)出場に向け、渡米する見込みとなっている。

会見の最後には梶谷へ色紙が渡され、今後の目標として「世界一のプロゴルファー」と書いた。自身の課題については「もうちょっと飛距離が必要だなと思ったのと、アイアンの高さや球の勢いがまだまだだし、タイトなグリーンだと通用しないので頑張っていきたい」。初のメジャー参戦となる全米や全英女子オープン(8月19日開幕)出場については「全米、全英の出場権を頂けたので、そこに向けて、予選通過を目標として頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。