プロ17年目の上井邦裕(38=三好CC)が悲願のツアー初優勝へ、首位タイに浮上した。

1打差3位からスタートし、4バーディー、1ボギーの68で通算12アンダー。スイングをマイナーチェンジ中と言い「自分のやりたいことをやって、優勝争いに入れたのはうれしい」と話した。

今週はコロナ禍の大会で感染拡大防止のため、ハウスキャディーや学生バイトのキャディーがいない。キャディーは帯同しか許されていない。ハウスキャディーをお願いする予定だった上井はそれを失念したため、自分で手引きカートを使って1人でプレー。「ツアーでは初めて」というセルフプレーに「今日も暑くなってきて徐々に面倒くさくなったけど、他のキャディーさんに細かい仕事を助けてもらいました」という。

最終日を首位で迎えるのは、17年KBCオーガスタ以来4年ぶり4度目。最終日最終組は18年中日クラウンズ以来3年ぶり8度目。「昔は“優勝したい”と思ってプレーした。今はそう考える時は考えるけど、今取り組んでいることを優先して考えたい。(優勝したい)意識は絶対にありますよ。でも、そこをコントロールしてプレーしたい」と話した。