国内女子ゴルフツアーのワールド・サロンパス・カップ(6日開幕)に向け、史上2人目の国内メジャー3連勝を狙う原英莉花(22=日本通運)が5日、会場の茨城GCで、インコースの9ホールをラウンドするなどして最終調整した。

原は昨年10月の日本女子オープン、同11月のJLPGAツアー選手権リコー杯と、国内メジャーで2連勝。今大会は、88年のツアー制施行後としては、04~05年にかけて不動裕理だけが達成している、3連勝を懸けて臨む。「すごい取りたいです。不動さんという、ものすごい実力の方と同じ記録を持てるなら、うれしいこと。プロゴルファーをやっている中で、すごいタイトルはほしいので頑張りたい」と、優勝への意欲を隠さなかった。

前週のパナソニック・オープンは、最終日に痛恨のトリプルボギーをたたくなどして、優勝を逃して3位だった。「久しぶりにフラッシュバックが起きるようなミスをしてしまったので、そこはすごい悔しかった。あの風(強風)の中で『伸ばしたい』と思ってしまった。自分の中で勝負をかけてしまったところでミスが続いての負け方。自分に嫌気が差した。逆に言えば、いいプレーが続いていたので、少しずつ調子は上向きになってきている。久しぶりの優勝争いで、勝負どころを間違えたのが反省点」。悔しさが強かった分、今大会に向けての教訓ととらえていた。

師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司のもとには「優勝してから行きたいと思っていて、先週崩れてしまったので」と、パナソニック・オープン後は訪れていないという。師匠への報告は対面した場合のみで、前週の第2ラウンドで達成したプロ初のホールインワンの報告もできていない。それだけに「いい報告を2つしたいなと思います! (優勝報告は)この大会で、できたらいいなと思います。最終日にいいところで回って、優勝できたらなと思います」と、優勝への思いの強さを示しながら、満面の笑みを見せていた。