今夏21年度プロテストを受験予定の長崎日大高3年の桜井心那(ここな、17=オーシャンパレス)が通算1アンダーで初優勝を飾った。首位と4打差2位で出て、3バーディー、2ボギーの71で逆転。初挑戦する国内女子ツアー、ほけんの窓口レディース(14日開幕、福岡CC・和白コース)に弾みをつけた。上位17人が日本女子アマ(6月15日開幕、鳥取・大山GC)の出場権を得た。

   ◇   ◇   ◇

桜井はホールアウト後に緊張から解き放たれ、初Vに笑顔を弾けさせた。

第2日は日没サスペンデッドでホールアウトできず、この日午前中に残り2ホールを消化。首位と4打差2位で最終組に食い込み「始まる前から優勝を狙っていた」と燃えていた。

前半を終え、首位中道と並び「そこで優勝を意識した」とさらに気合。11番パー4でピン左奥から逆目のフックラインを読み切り、6メートルを沈めるバーディー奪取で逆転。大会を通じて特にショットがさえ、この日も15ホールでパーオンと安定していた。

初出場の日本女子アマへは「3日間アンダーで回り優勝を狙う」と抱負。今後プロテストを受験予定で「プロになったら賞金女王になりたい」と大志を抱く。

4月のステップアップツアー、フンドーキンレディースでアマ2位となり、ほけんの窓口レディースの出場権を得た。藤本麻子、植竹希望と同組の14日第1日へ「トッププロの技を吸収して、今年のプロテストに向けてどんな練習をするか学びたい」と意気込んだ。憧れの稲見萌寧を目指す桜井が、初のレギュラーツアー参戦でさらなる高みを目指す。【菊川光一】

◆桜井心那(さくらい・ここな)2004年(平16)2月13日生まれ。長崎市出身。ゴルフは兄の影響で6歳から始める。主な成績は19年九州ジュニア4位タイ、日本ジュニア(15~17歳の部)12位タイなど。ドライバー平均飛距離は230ヤード。ベストスコアは69。166センチ。血液型はO。

▽首位から3位に沈み泣きじゃくったプロテスト受験中の中道 ショットがとことん悪く、3パットも3、4回してしまった。自分のプレーができなくて悔しいです。

▽最終日4オーバーと伸ばせなかったプロテスト受験中の4位タイ岩切 プロテストへもうちょっとマネジメントを勉強しないといけない。スイングを練習して、しっかり(2次予選を)通過できるようにしたい。