新世紀世代の笹生優花(19=ICTSI)が畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)とのプレーオフを制し、大会史上最年少の「19歳351日」で日本女子3人目のメジャー制覇を成し遂げた。

笹生は6アンダースタートから連続ダブルボギーなどで一時は2アンダーまで後退。8アンダーまで伸ばしたトンプソンに6打差をつけられたが、トンプソンが後半11番ダブルボギー、14、17番でボギーと大失速。通算4アンダーで並んだ畑岡とのプレーオフを3ホール目で制し、悲願の優勝を実現した。笹生の表彰式などでの一問一答は以下の通り。

-素晴らしいプレーでした。ここで優勝することを想像していましたか

笹生 子どもの頃、私の夢は世界一でした。でも、こうして全米女子オープンに勝つ日が本当に来るなんて思っていませんでした。本当にうれしいです。

-最初は苦しいスタートだった

笹生 正直、少し動揺がありました。かなり苦しいラウンドになると覚悟しました。でも、キャディーさんが支えてくれて、ずっと声をかけてくれていた。「大丈夫だよ。まだまだホールはあるから。とにかく自分を信じて、前に進めば良いんだよ」と言ってくれて、気持ちを切り替えることができました。

-後半になると優勝が近づいてきた

笹生 そうですね。後半は距離が短めのパー5があることはわかっていたので、そこで何とかできるんじゃないかと思っていました。それでも緊張で体が動かなくなるのはわかっていました。それは感じていました。でも優勝できてうれしいです。このトロフィーが大きすぎてなかなかうまく表現できません。(SNSで激励してくれた)自分のアイドルのローリー・マキロイにも感謝を伝えたいと思います。

-最年少タイでの優勝になった

笹生 とにかく家族に本当にありがとうと言いたいです。(涙をぬぐう)ごめんなさい、こういうの慣れていなくて。そして、私のスポンサーのみなさま、本当に助けてくれてありがとうございます。そして友達のみんな、本当にありがとうございます。これからもまだまだ頑張りたいと思います。

-最終日を振り返って

笹生 バーディーもなかなか来ない状況で、最後の2つのパー5でとれて良かったと思います。緊張はすごくしていました。なかなか最後、これまでの3日間と同じようなことができず、本当にちょっと自分を探していたという感じだったんですけど、父もいて友達もキャディーさんもそばにいてくれて、本当に感謝しています。

-畑岡とのプレーオフについて

笹生 パターがあまり良くなかったんですけど、長いパーパットが入ってくれて良かったと思います。支えてくれていた家族がずっとそばにいてくれたので、(勝因は)それだと思います。

-日本のファンへメッセージ

笹生 ずっと応援してくれていた方々、本当にありがとうございました。(涙をふく)