日本人女子3人目のメジャー制覇を果たした笹生優花を、米女子ツアーで通算17勝、賞金女王にも輝いた岡本綾子氏(70)が称賛した。テレビ解説で、笹生が難しいラインを読んでウイニングパットを決めた瞬間に「おー、すごい! ナイスバーディー!」の声。さらに笹生が、グリーン上で仲間から祝福されるシーンを見ながら「うーん、すごい」と、しみじみと語った。その後も、笹生の優勝インタビュー後に「あー、すごいですね」と、うなった。

この優勝で、笹生は予選会を経由せず、常々目標に掲げていた米女子ツアーに参戦できる権利を得た。岡本氏は「1番の近道が、1番難しいかもしれませんけど。それもメジャーを勝ってですから」と、今後も容易ではないことを強調しながらも「本当におめでとう、という感じです」と祝福した。

日本人同士によるプレーオフの途中には、テレビ解説で「なんか、US女子オープンじゃないみたい、夢を見ているみたいですね」と話していた。笹生のこの日の戦いぶりについては「早いうちにダブルボギーを2つというのは、かなり気落ちしていたと思うんですけど、それでもよく我慢したと思います。途中から(首位を走っていた)レキシー・トンプソンが崩れだしたというのが、彼女を助けたというのもありますね」と、精神的な強さも評価した。

「畑岡選手もすばらしいものがあったし、日本人がプレーオフにも来ることができて、久々に、本当にいいゴルフを見せてもらいましたね」と、2人の健闘をたたえていた。