4月のマスターズを制した松山英樹(29=LEXUS)が、ゴルフ男女を通じて日本人初のメジャー2勝目に挑む。全米オープン開幕前日の16日(日本時間17日)、会場の米カリフォルニア州トーリーパインズGCで公式会見に出席。シカゴ・ブルズを6度優勝に導いたNBAのレジェンド、マイケル・ジョーダン氏と重ねた質問が出るなど、米メディアの注目度も高まっている。米国に次ぐ史上2カ国目の、全米女子オープン優勝の笹生優花とのアベック優勝の期待も背負う。

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会見でスーパースターの名前が出た。米メディアから「米国でのマイケル・ジョーダンのように、マスターズ優勝で日本でもすごいヒーローになったのでは?」と質問された。松山は笑顔を見せながら「(自分は)そんなすごいプレーヤーだとは思っていない。これから先、もっともっと頑張って、もっといいプレーヤーになって、優勝もたくさんしたい。それができるように頑張りたいという気持ちしかない」と回答した。

マスターズで日本男子初のメジャー優勝を飾り、この先は全て前人未到の領域だ。5月の全米プロ選手権は、第3ラウンド途中で2位とメジャー2勝目に迫ったが、最終的に23位。今大会は例年1月に行う、ファーマーズ・インシュアランス・オープンの会場で、19年は同大会3位と相性は悪くない。だが「1月とはわけが違う。本当に警戒して打たないといけないところが多い。1打1打がすごく大事になる」と、高難度セッティングを警戒した。

メジャー王者となり「うれしい誤算」と、日本から大会出場など、さまざまなオファーがあったという。それも「もっとそういうことが増えるように頑張りたい」と力に変えている。今大会は2週前の全米女子オープンを笹生が制し、2カ国目のアベック優勝の期待も懸かる。「いいプレーができればチャンスがあると思う。3日目が終わって、チャンスがある位置で終われるように頑張りたい」。2度目のメジャー王座を奪うイメージはできている。