女子ゴルフのメジャー、全米女子プロ選手権に出場する渋野日向子(22=サントリー)が、開幕前日の23日(日本時間24日)、会場の米ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブで最終調整を行った。18ホールの練習ラウンド後、WOWOWのインタビューに応じた。インタビューの一問一答は以下の通り。

-全米女子オープン後、試合のなかった2週間は

渋野 ほぼ毎日練習していました。

-今週に向けて取り組んだことは

渋野 特にショットは今まで通り練習をしっかりして、あとはアプローチ、パターがすごくUS(全米女子)オープンは悔しかったので、そこの練習を多めにしました。

-(改造した)スイングも自分のものになってきたのでは。手応えは

渋野 やっぱりアメリカに来てから約3カ月たって、だんだん自分の縦距離を把握できるようになって、それが打てるようになってきているので、すごくショットに関しては手応えはあります。

-短期間で再びメジャー。コースの印象は

渋野 USオープンに比べてラフも短くなっていて、グリーンもちょっと遅めなので、私の好きなコースではあるなって感じなんですけど、まあ落とし穴もたくさんあるので、かなり注意しないといけないなとは思いました。

-どういった点がキーになりそうか

渋野 ティーショットでフェアウエーにいったとしても、狙いにくいところが多かったり。グリーンを外してしまうと、奥はかなり難しいアプローチが残ってしまうところとかが多い。ティーショットはできるだけ、セカンドが打ちやすいところに置けることが重要かなと思います。セカンドショットも、バーディーチャンスに付けられるようなショットが打てるように頑張りたい。あと、外した時のアプローチをしっかり寄せられるかどうか。パーが取れそうにないなと思ったら、ボギーでOKという割り切れるゴルフができたらいいかなと思います。

-全米女子オープンでは、右ピンの意識と言っていたが

渋野 今週も同じく、右ピンでどうしても攻めてしまうところがあるので、そこは欲をかかずに、パーでもOK、ロングパットで入ればバーディーっていうゴルフ、攻め方ができたらいいかなと思います。

-今大会は距離計測器の使用が許可されているが

渋野 「OK」って言われても、使いにくいというか。本当にいいのかなと思いながら。間違えて高さを見られるやつ(高低差を測る機能の使用は禁止。距離のみ)、あれを動かしちゃいそうで怖いので。自分はちょっと使いにくいです。なるべくキャディーさんにお任せします。はははっ。

-全米女子オープンでは笹生優花選手が優勝

渋野 (畑岡)奈紗ちゃんと優花の2人のプレーオフを、テレビで見ていたんですけど、すごく自分もドキドキして、手に汗握るような感じで見ていました。本当に2人のプレーに、自分もすごく刺激をもらいましたし、自分ももっと頑張らなきゃなっていう気持ちになった。そこで勝ち切った優花は、本当にすごいなと思いました。

-五輪出場権が懸かった最後の試合となるが

渋野 やっぱりすごく、1年延期になってからいろいろと、メディアさんに取り上げてもらって(笑い)。やっぱり自分の中でも、あまり気にしないようにはしていたんですけど、どうしても日本代表で出たいっていう思いもありますし、その中で4番手ではあるので、かなり厳しい状態ではありますけど、そこまで気にすることなく回れたらいいかなと思いますね。でも、なるべく上位に食い込んで、まだチャンスがある位置ではあるので、今の自分の最大限の力を出すことができれば、まだまだチャンスはあるので、そこは頑張りたいなと思います。

-来季の米女子ツアー出場権について。今季の戦いを振り返ると

渋野 やっぱりそれを目標に優勝か、ポイントを稼いでっていうので3カ月戦おうと思ってこっちで頑張ってきてはいたんですけど。なかなか思うようなゴルフができずに、予選落ちも何回もしてしまってっていう感じだった。どこが成長できたかなっていう風に考えると、なかなか思い当たらないんですけど、それでも稼げなかった分、優勝も遠ざかっていますし(米女子ツアー予選会の)Qスクールに向けて、この3カ月はいろいろなことが学べましたし、学ぶばかりではありますけど、あと半年時間があるので、しっかりQスクールに向けて頑張りたいなと思います。

-今大会への意気込みを

渋野 メジャーで予選落ちが続いているので、しっかり4日間戦って、いい気持ちで終えられるように頑張りたいと思います。