33人の合計スコアを争う団体戦は、東北(宮城)が昨年の秋季東北大会に続き2年連続のアベック優勝。男子は2日間トータル428で2連覇、27度目の優勝を果たした。女子は計444で22連覇を達成した。男子は東北と日大山形(山形)が、女子は東北が全国大会(8月22~28日、栃木・サンヒルズカントリークラブ)に進出する。

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原田竜成(3年)がトータル138の6アンダーでチームをけん引し、悲願の夏優勝を果たした。

原田は2年前の夏にも団体戦に出場。1日目を9打差で折り返すも、八戸工大一に逆転負けを喫した。「今年は何としても優勝したかった」。昨秋、コロナの影響で12月に延期になった全国大会の団体予選は優勝したが、夏に味わった悔しさは夏に返したかった。1日目を自身5アンダー67、3人合計7アンダー209で2位の日大山形に8打差をつけて折り返した。原田は「耐えるところは耐えて、攻められるところは攻めるゴルフができました」と語り、終わってみれば26打差とリードをさらに広げた。

「今回のようなゴルフができれば全国でも優勝を狙っていけると思うので、今回よりももっといい結果で終わりたい」と意気込み、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し全国の頂点をつかむ。

○…個人戦2位の長田ひなた(3年)と3位の黒木優香(3年)が団体戦でも力を発揮した。22連覇を成し遂げるも2人は口をそろえて「残念な結果」と語った。長田は「ショートゲームでスコアを落とさないようにプレーできるようになってきている」と成長を実感した。自身の課題である不安定なショットを改善し、さらなる成長を図る。黒木は「今回学んだことを生かして、個人でも団体でも悔いのない結果を出せるように頑張ります」と意気込み、ともに今大会を糧にして、全国へ挑戦する。

【最終成績】▽団体男子(1)東北(宮城)428=209・219(野寄74・-、原田67・71、中村-・76、折笠68・72)(2)日大山形(山形)454=217・237(3)学法石川(福島)460=230・230(4)盛岡中央(岩手)468=236・232▽同女子(1)東北(宮城)444=219・225(黒木73・76、長田74・74、伊藤-・-、渡辺72・-、中山-・75)※盛岡中央(岩手)は棄権