通算1勝の金田久美子(32=スタンレー電気)が4バーディー、ボギーなしの69で2位スタートを切った。先週大会前に左足首を捻挫して同大会を途中棄権。今週は手負いの体をうまく使って結果へとつなげる修正力を発揮し、11年フジサンケイ・レディース以来の優勝を狙う。

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約10年ぶりの優勝へ向け、金田が好発進を決めた。難コースの小樽CCでボギーなしの69。「完璧です。ピンチも最後の1・5メートルのパーパットくらい。うれしいです」と笑顔をみせた。

先週大会は練習ラウンドで左足首を捻挫し、初日に途中棄権。今週もアイシングとテーピングで処置している。それでも「ドライバーも飛ばなくていいやと思ったら、ぼちぼちよかった」。

3月のTポイント×ENEOSトーナメント初日でも2週前の大会で腰を痛めたが「かばうように腹筋に力を入れて振ったら意外と良くて、ショットが曲がらなかった」とボギーなしの5アンダー発進を決めていた。故障してもタダでは起きない熟練の感覚は今回も研ぎ澄まされている。

8月14日に32歳となったが「今はまだゴルフのことしか考えられない」と情熱も衰えていない。今季最高順位は今回と同じ北海道開催のニッポンハム・レディースでの7位。「最終日に優勝争いに絡める位置にいたい」と力を込めた。