プロ4年目の大岩龍一(23=ディライトワークス)が2日連続67の通算10アンダー、ホールアウト時点でトップに立った。

この日は序盤3番パー4で、3番ウッドの第1打を「ドチョロ」(大岩)しながら、右ラフから残り240ヤードを残り75ヤード地点まで運び、第3打を1メートルにつけてナイスパー。ボギーなしで5バーディーを重ねた。

19年にツアー2戦を経験したが、シーズンを通してのツアー参戦は今年が初めて。出場9戦で予選落ちが3度あるものの、予選通過した6戦は全部トップ10に入っている。「それは知ってますけど、まぐれが続いて」と言う。しかし、今季の部門別ランクを見れば、平均パット数1位、バーディー率1位、ドライビング・ディスタンスも293・33ヤードでフェアウエーキープ率と合わせたトータルドライビング3位。パットもうまいし、飛距離も出る。名門・日大ゴルフ部出身で182センチ、90キロの恵まれた体を生かしたゴルフに大きな将来性が漂う。

「夏場の2週間のオフの間に“うまくいけば(米ツアーで日本開催の)ZOZO選手権や日本シリーズに…”とか考えてしまった」。8月末からツアー4戦で3度、予選落ち。「そういうのは経験のある人が思うことで、僕みたいな1年目の人間が考えちゃダメですね」。目標に掲げる「1日4アンダー」を残り2日も目指していく。【加藤裕一】