国内男子ツアーの日本オープンが14日、滋賀・琵琶湖CC(6986ヤード、パー71)で開幕する。2週前のTIチャレンジin東条の森で下部ツアーながらアマチュア優勝を飾った河本力(21=日体大4年)は13日、練習ラウンド後に会見。昨年大会は杉原大河(21=東北福祉大4年)と並び5位でローアマを獲得した。「優勝、優勝と考えず、1日の目標を設定して“毎日3アンダー”を出したい」と抱負を語った。

プロを含め、日本ゴルフ界屈指の飛ばし屋だけに、パー3を除く14ホールのうち「5ホールぐらいはドライバーを持ちたい」。裏返せば、刻んでも第2打以降、周囲より短いクラブでグリーンを狙える。距離が317ヤードか349ヤードとなるように使い分け、1オン・チャレンジを促す6番パー4。後方ティーなら「95%は4番アイアン」と言い、無理をするつもりはないが、この日は後方ティーから試しにドライバーを持ち、グリーン左バンカー奥に届かせるパワーを見せつけた。

大学の1年後輩、中島啓太と同じく、第1回大会(1927年)の赤星六郎以来94年ぶり2人目のアマチュア制覇の可能性を秘める。達成すれば、エントリー済みのサードQT(11月30日開幕、茨城、ザ・ロイヤルGC)を待たず、プロ転向の資格を得られる。「それが理想ですけど、確率は果てしなくゼロに近い。過信せず、できることをしっかりやっていきます」と話した。【加藤裕一】